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リテラシー低くても映画は観たい
ドキュメントホラー「ブレアウィッチプロジェクト」
1999年 アメリカ 監督:ダニエル・マイリック/エドゥアルド・サンチェス
超低予算でありながら全世界で興行収益2億4050万ドルを記録したインディペンデント映画。
ハンディカムで撮影されたドキュメントタッチのホラー作品。
魔女伝説が残る”ブレアの森”でドキュメンタリー映画の撮影をしていた大学生3人が行方不明になってから1年後、森の中から古いビデオテープが発見される。
そこには行方不明になる直前の彼らの姿が記録されていた。
誰もいない森の中をさまよい、歩いても歩いても森から出られない。
何度も同じ場所をぐるぐる回り、また同じキャンプ地にやってきたと思ったら、不可解なシンボルが吊るされた不気味な場所に出くわす。
1日1日と仲間が一人ずつ消えていき、夜な夜なテントの周りを何かが徘徊する音がする。。。
最後の最後までハッキリと何かが映ることもなく、雰囲気や登場人物の表情だけで恐怖を表現するという、脅かし系の演出が多かったそれまでのアメリカンホラーに比べるとかなり異色で画期的な作品がこの「ブレアウィッチプロジェクト」です。
6万ドルという超低予算で制作された作品ながら、登場人物は3人だけで、手振れの激しいハンディカムの粗い映像など、実際に起きた事件のようなリアリティのある描写が非常によくできています。
全体的に暗く、鮮明ではない映像が、見えないものへの恐怖を駆り立て、登場人物の顔のアップが多い画が緊張感を物語る独特の手法が想像力を煽ります。
最終日の夜に何かがテントを叩くシーンは心臓が止まるかと思うほど恐ろしかったのを覚えています。
ブレアウィッチプロジェクトの成功を機に、似通った手法の映画がたくさん制作されるようになりました。
演出手法なども多くのドラマや映像作品に取り入れられ、ありとあらゆる媒体に影響を与えた画期的な作品でもありました。
翌年続編の2も公開されましたが、コチラは1作目とは違い、ドキュメントタッチではなく一般的なのホラー映画の手法を用いています。
前作で語られなかった謎に迫る部分が多少ありますが、結局よくわからない状態で終わってしまうので、2に関しては正直ツマらなかったという感想です。
メインテーマをマリリンマンソンが提供しているのでEDだけが注目ポイントですかね。
2016年にも続編となる「ブレアウィッチ」が発表されています。
2020年7月に1作目から2年後の設定で続編となるゲーム「ブレアウィッチ」がPS4で発売されました。
ゲーム画面を見る限り映画の世界観全開でいい感じなんですが、なんか・・・酷評されてます。。。 「ブレアウィッチ」ティザーサイト
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