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音楽が無いと生きていけない
名古屋系の最高峰「ROUAGE」
ヴィジュアル系の中でも”名古屋系”と呼ばれるバンドが数多く出現した90年代後半。
単に活動場所が名古屋を中心としていただけでそう呼ばれていただけらしいのですが、名古屋系のバンドの多くが”黒”を基調としたゴス寄りの衣装と、疾走感があるビートの強い楽曲が特徴です。
『黒夢』『Laputa』と並び全国区の人気を博していた ROUAGE も名古屋系の代表格。
ヴィジュアル四天王の『FANATIC◇CRISIS』のほか『Sleep My Dear』『MERRY GO ROUND』なども名古屋系で、現在人気の『アルルカン』も名古屋系と呼ばれているそうです。
地域によってなぜそんな特徴が出るのか不明ですが、当時は確かにそういったバンドが多かったです。
――というか、V系といえば ”黒服ゴス、退廃的で激しいソリッドロック” が印象として強くありました。
インディーズ時代に絶大な人気を誇っていたROUAGE。
ヴィジュアル系の代名詞ともいえる”黒服”と長い髪。
フランス語で”歯車”を意味するバンド名と、月や夜といった怪しくも美しい魅力を持った世界観で圧倒的な異彩を放っていました。 FF7やエヴァンゲリオンなど、今でいう中二感の強いものがこの時代はよく好まれていましたねー。 「QUEEN」でメジャーデビュー。
繰り返される「Queen for you~」というメロディーが耳に残りやすい名曲です。 その後もビートが強く疾走感のある硬質なロックを量産し続け、ヴィジュアル系に対する世間のイメージを地で行くROUAGEですが、1998年発表の「SOUP」あたりから少しづつ音楽性に変化が生じてきます。 だんだんとアップテンポなパンク色が強くなり、V系とは正反対ともいえる”前向き”な歌詞が増えてきました。
ROUAGEを解散に導いた要因はこの辺りが大きそうな気がします。
この時期はV系も衰退しはじめ、Hi-Standardを筆頭にメロコア系のパンクが台頭してきた時期です。
黒夢も完全にV系から逸脱し、パンクバンドに変貌していましたね。。
僕はこの時期の日本の音楽大嫌いなんですけどね・・・
2000年、バンドの中心人物だったRIKAが脱退したことによりROUAGEは終焉を迎えます。
最終的にはV系の影はほぼ薄れましたが、退廃的で切なく、それでいて前向きな世界観を共存させている終焉期のROUAGEもなかなか魅力的です。 解散後、Vo.KAZUSHIとGt.RAYZIの二人によるユニットStray Pig Vanguard もなかなかいいです。
Single Collection
1. Queen
2. insomnia
3. 白い闇
4. 月の素顔
5. ever{blue}
6. 冷たい太陽
7. angel-fishの涙
8. endless loop
9. 深空
10. 胸に降る雨,胸に咲く花。
11. 瞳をあけてみるゆめ
12. 月のながめかた
13. Queen
解散後に発表されたメジャーデビュー後に発表されたシングルコレクション。最後のシングル「肌色。」はなぜか含まれていない。
理想郷
1. 理想郷[★★]
2. 発情期
3. Mist of Tears
インディーズ時代の貴重なシングル。ROUAGEらしい90年代V系の王道的な暗く退廃的な雰囲気全開の3曲。
ROUAGE
1. シ・ク・マ・レ・タ・ト・キ
2. Function[★]
3. めざめのうたげ[★★]
4. Cry for the moon[★★★]
5. Mist of Tears
6. hide and seek[★★]
7. ark
8. Pa・ra・no・i・a[★★]
9. More Trance
10. Creation -審判-
インディーズ時代に発表されたアルバム。
メジャー後も人気の高かった楽曲「Pa・ra・no・i・a」や「hide and seek」を収録。
個人的にはやる気なさげで緩い歌い方の割りにメロディーがめちゃくちゃいい「Cry for the moon」が好き。
「ROUAGE -312604806-」は「理想郷」を追加した再販版。
BIBLE
1. Original sin(Album Version)[★]
2. Queen(Album mix)[★★★]
3. 沈黙[★]
4. Over flow[★★]
5. Jesus phobia[★★★]
6. VICE
7. from zephyr・・・
8. 人間・失格[★]
9. BIBLE
10. Promise[★★]
11. re-born
メジャーデビューアルバム。デビューにしてROUAGE代表曲の神曲「Queen」収録。
90年代V系の王道を行く官能的でアングラかつ、疾走感あふれるソリッドロックが大量収録された傑作。
MIND
1. 月蝕…
2. 飼い猫
3. 不眠症[★★★]
4. うわのそら
5. 皮膚の下で逢いましょう
6. さなぎ
7. アネモネ[★★★]
8. 食物連鎖
9. 白い闇[★★★]
10. 月の素顔[★★★]
11. …月光
硬質なソリッドロックにますます磨きがかかる2ndアルバム。
退廃的でありながら妙に爽やかで眩しい不思議な空気感を纏い始めた楽曲が共存する名盤。
CHILDREN
1. 時間軸上のアリア
2. ever[blue][★★★]
3. エゴノカタマリカタマリノエゴ
4. 「密室」は情熱の部屋[★]
5. プラネタリウム[★]
6. 蟻とチョコレート
7. 菜食主義者の肉食動物
8. 冷たい太陽[★★★]
9. 望遠鏡[★]
10. 空蝉[★]
クールな疾走感と清々しい空気感に満ちたROUAGEの新境地。個人的には最高傑作。
ROUAGE-312604806-
1. シ・ク・マ・レ・タ・ト・キ
2. Creation -審判-
3. Function
4. 発情期
5. hide and seek
6. erasure
7. Cry for the moon
8. めざめのうたげ
9. ark
10.Pa.ra.no.o.i.a
11.理想郷
インディーズ時代に発表された音源から11曲を選曲し、リマスタリングした再販版。
「312604806」はバンド結成やメジャーデビューを果たした日付等から命名されている。
SOUP
1. 昇るブタ
2. endless loop[★★★]
3. ハッピー,ピープル[★]
4. angel-fishの涙[★★★]
5. 深空[★★]
6. black box[★★]
7. Sink…TANK
8. プロトタイプな凍えた雨と,痂だらけの羊達[★]
9. Home sick
10. ゆめはまたゆめ[★]
ROUAGEらしい退廃的かつ爽やかな雰囲気を残しつつも、徐々にポップでパンクな雰囲気が漂い始める。
カルチャー
1. Queen -piano instrumental-
2. ego×∞ 「エゴノカタマリカタマリノエゴ」 (remix)
3. 白い闇
4. 不眠症
5. アネモネ
6. angel-fishの涙
7. 深空
8. 冷たい太陽
9. ever [blue]
10. Cry for the moon -live version-
11. 蜃気楼 -a cappella version-
12. 望遠鏡
13. Promise
14. 飼い猫 -remix version-
15. Pa・ra・no・i・a
16. endless loop
17. ゆめはまたゆめ
18. 月の素顔 -orchestra version-
活動期間中に発表されたベストアルバム。メジャー以前の人気の楽曲もいくつか収録されている
Lab
1. 自称,イラナイコドモ
2. 進化論。
3. クロール/バタフライ
4. つきのながめかた[★★]
5. God bless you!
6. ブレストファイア
7. ムーンサルト。
8. 瞳をあけてみるゆめ[★★]
9. 胸に降る雨,胸に咲く花。[★★★]
10. すばらしき邪魔者[★★★]
事実上最後のアルバム。初期のダークなROUAGEの雰囲気は薄れ、パンクな雰囲気が強くなったものの、洗練された楽曲がいくつも収録されている。
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