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リテラシー低くても映画は観たい
異才が描く死後の世界「ビートルジュース」
1988年 ティムバートン監督作品 出演:マイケルキートン、アレック・ボールドウィン、ジーナ・デイヴィス,ウィノナ・ライダー
独特の世界観とブッ飛んだキャラクターや奇抜なストーリーで世界的に名を馳せる名監督”ティム・バートン”の監督初期の大ヒット作。
ビートルジュースの成功により監督としての注目を集め、後にバットマンシリーズの監督を務め一躍世界的な名監督の地位へと昇り詰めていくことになります。
あらすじ
ニューイングランドの片田舎でのどかな夫婦生活を営むアダムとバーバラ。
ある日自家用車で買い物に出かけた夫妻は帰宅途中に事故に遭いそのまま帰らぬ人となってしまう。
自分たちが死んだとは気づかずそのまま自宅に戻ってくるのだが、そこへニューヨークからやってきた成金一家が二人の家に引っ越し来て、二人の大切な愛の巣を改造し始める。
「新人死者のためのハンドブック」という死者の手引書を発見し、あの世の役所に助けを求めるのだが埒が明かず途方に暮れてしまう二人。
手引書の中には「ビートルジュース」と名乗る謎の人物が助けてほしければ「名前を3回唱えろ」という謎の広告が差し挟まれており、二人は興味本位でビートルジュースを呼び出してしまう・・・
世界的鬼才が描き出した死後の世界は何とも奇妙で愉快。
天国や地獄のような死後の世界なるものは存在せず、死んでも依然自宅待機。
訳が分からずあの世の役所に相談に行っても順番待ちをさせられる事務的対応で、公務員はみんな自殺者という妙に現実的な世界。
アダムとバーバラ夫妻の空き家に入居してきた成金一家は一癖も二癖もある変人揃いで、霊界の厄介者”ビートルジュース”はただのド変態。
USJの人気アトラクション「ユニバーサルモンスターライブロックンロールショー」でMCを務めるほどの人気キャラなので、有名な作品のハズなんですが日本での知名度はあまり高くない模様。USJでビートルジュースを見て「え、だれ?」って思った人多いんじゃないしょうか・・・
ティムバートン作品の常連、ウィノナ・ライダーの初期の作品でもあり
ビートルジュースを演じたマイケルキートンは後に再びティムバートンとタッグを組むことになるバットマンシリーズのブルース役と同一人物というから驚き。全く印象が違いますよね。
作中で多用されているオールディーズの名曲「HarryBelafonte(ハリー・べラフォンテ)」の「BananaBoat」や「JumpIntheLine」など楽しい音楽との不思議な融合も素敵です。
しかし何といっても注目なのは、西川のりお師匠によるほぼ全編アドリブの日本語(関西弁)吹き替え。
全然口の動きと合ってないし、全然そんなこと言ってないはずなんだけど、ビートルジュースというぶっ飛んだド変態なキャラにコテコテの関西弁が絶妙にマッチしていてメチャクチャ面白い!
ぜひ日本語吹き替えで楽しんでいただきたい!
ホラーなのに全く怖くない。下品でギャグだらけ。コメディ満載のおそらくティムバートンにしか作り出せなかったイカれた世界が大爆発しています。
ビートルジュース2の制作が計画されている模様です。
2018年頃に続編の計画が進行しているという一報がありましたが、2020年現在どうなったのかは不明です。
30年ぶりとなるビートルジュースはどうなるんでしょうか?
1作で物語は完結しているし、リメイクなのか続編なのか?ちょっと楽しみですね。 【ciatr】まさかの続編!『ビートルジュース2』ティム・バートンが製作に乗り気!あらすじ、キャストはどうなる!?
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