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ジョジョゲー史上最高傑作「未来への遺産」

集英社週刊少年ジャンプでの長寿人気連載作品「ジョジョの奇妙な冒険」第三部をゲーム化した作品

1998年アーケード筐体で初期作品の稼働が開始され、翌年プレイアブルキャラクターを追加した続編「未来への遺産」が稼働開始。
その後playstationやDreamCastに移植された。

CAPCOM開発の対戦型格闘ゲーム

ジョジョのゲーム化作品はいくつかありますが、2000年以前はアニメやゲームなど現在ほど充実していなかった印象があります。
ドラゴンボールや聖闘士星矢、キャプテン翼など、当時のジャンプ作品のゲームはたくさんありますが、ジョジョはファミコンジャンプなどオムニバス作品にキャラクターが少し登場する程度でした。
そんな中、CAPCOMから発表された対戦型格闘ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険」はジョジョ単独でのゲーム化というだけで当時は大きな話題になりましたが、同時に格ゲーとしても非常に完成度が高い傑作で人気を集めました。

原作再現度の高さ

グラフィックの作りこみも去ることながら、原作に準拠したインサートムービーのほか、バトル中に差し込まれる演出の一つ一つもジョジョの世界観を非常によく再現しています。 select 連載初期と後期ではキャラデザが若干違うという、原作をよくよく読んでいないと気付かないようなポイントまでしっかり再現されています。 出ろ ジョセフと承太郎が初対面するシーン。承太郎の髪型、帽子のデザインが連載後半とは違う。

勝敗のダウン演出に全画面で入り込むキャラクターのアップや、ジョジョの特徴的な擬音をそのまま表示するなど、映像作品に近いゲームとしてはある意味禁じ手ともいえる演出方法が、かえってゲームの世界観を原作に近づけています。 CutIn 開発者のジョジョ愛にあふれたファン心理を巧みに掴む、非常によく練られたゲームデザインはその後のジョジョゲーのお手本にもなっています。

ジョジョだからこそ実現できた独自システム

漫画ではスタンド同士の白熱したバトルが注目でしたが、それをゲームにしようとなると、スタンドと本体を同時に操り、戦闘に参加していないときの本体はどうするのか?という難易度の高い問題が付き纏います。

CAPCOMが出した答えはスタンドボタン! standOn ボタン一つでスタンドの出し入れを可能にした画期的なゲームシステム。
本体とスタンド両方を操り、任意のタイミングで切り替えられるという
これはもうジョジョでなければ実現しえなかった独自のゲームシステムです。

隠し要素、やりこみ要素の充実

格ゲーによくある隠しキャラはこの作品でも登場しますが、他の格ゲーと圧倒的に違うのは、原作に登場するキャラクターが出現するので感動が大きいということ。 kakusi ンドゥールに両目を切り裂かれた後の花京院や能力が発覚する前のDIO、アヌビスに取りつかれた二刀流ポルナレフや二部の若かりし頃のジョセフなども登場。

ゲームに登場するプレイアブルキャラクターはほんの一部ですが、playstation版で追加された”スーパーストーリーモード”では3部の全キャラクターが出演します。
また、原作では登場しなかったハイプリエステスの本体”ミドラー”がゲームだけの特別描きおろしキャラクターで登場! ハイプリエステス 特定の条件下で発生するラッシュ演出など、原作をよく知るファンなら胸躍らせる隠しネタが満載です。
ストーリーも漫画原作を忠実に再現しているので、ゲーム内での原作再現に意欲を燃やしましたねw Rush 承太郎とDIOのラッシュ合戦。

ゲーム中には一切説明がないにもかかわらず「やってみたらできた!」という、原作を知るファンだからこそ気づく隠し要素に誰もが歓喜しました。
ポルナレフ×アヌビス VS 承太郎 のラッシュ再現や、
原作のラストを飾るザ・ワールドとスタープラチナの時間停止も、きちんとゲーム内に組み込まれているから全く抜かりが無いっ!

ゲームとしての完成度の高さ

ただのキャラゲーと侮ることなかれ。
格ゲーとしての完成度も恐ろしく高いデス。

当時は「MARVEL VS CAPCOM」を筆頭にCAPCOMの格ゲーが一世を風靡していました。
この作品も基本システムは同じで、CAPCOMにありがちなハメ技や連携ラッシュが満載で、プレイの爽快感はひとしおです。
キャラの特性や技など、漫画をベースにしているにもかかわらず、すべてのキャラクターが程よいバランスで、緊迫したバトルが楽しめるのというは驚くべき完成度ですね。 iggy


この作品の登場がきっかけかどうかは解りませんが、その後のジョジョのメディア化が加速したのは事実だと思います。
ジョジョを漫画以外のメディアで作るにはどうしたらいいか?のお手本のような作品でもあったので、後継のメディア作品に多大な影響を与えているのは間違いありません。

ゲームデザインだけでなく、格ゲーとしての完成度も非常に高いので、やりごたえ十分の傑作です。


現在ではPSstoreでの配信も終了してしまっており、DC版、PS版のディスクでしかプレイすることができません。
初期と続編が同梱されているDC版はプレミアがついて入手困難です。

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