ゲームは総合芸術だ
ソシャゲ名作回顧録②「ロードトゥドラゴン」
辛口ソシャゲ開発者が選ぶ良作ゲームをご紹介する第2回め。
今回はアクワイヤが2012年にリリースし、2017年にサービスが終了したパズルアクションゲーム「ロード・トゥ・ドラゴン(ROAD to DRAGONS)」をご紹介します。
開発:株式会社アクワイヤ
リリース:2012年 サービス終了:2017年
ガチャ課金はギャンブルなので国産のガチャゲーはまずやらないんですが、この作品だけは別格でした。ガチャにちゃんと課金して遊んだゲームは多分ロードラが最初で最後。 愛らしくも程よくクールなキャラクターデザインや、綺麗に作りこまれた世界観などのグラフィック。
パネルを選択して進めるだけの簡単な操作ながら、連携させたときの爽快感と戦略性の奥深さ。
ゲームの世界観にマッチしたシンプルながら操作性の高いUIデザインなどなど。 ロードラを構成するすべての要素が一級品でした。
アクワイヤの開発する他のゲームアプリでは「ディバインズゲート」や「OctopathTraveler」など他の開発会社にはない独特の作風を持つものが多いですね。
ゲームシステム
基本的なゲームサイクルは○○ドラや○○ストと一緒です。
クエストを進めて → キャラクターを強化し → クエストが進めなくなってきたらガチャでキャラを獲得してパーティを編成する → そしてまたクエスト
この繰り返しは国産のガチャゲーはみんな同じなので、このゲームシステムの良し悪しに大きな違いはほぼ無いと思っています。
―なので、ロードラの一番楽しい部分はやはりバトルです。
パネルを選んでフィールドを駆け上がり、パネルをつなげて連携攻撃!
画面下半分の操作パネルでフィールドを進むルートを選択しながら、フィールドの最後に待つ”ボス”に向かって突き進みます。
道中には雑魚キャラが点在しているので、時には戦い、時には交わしながらフィールドを駆け上がります。
バトルに突入すると操作パネルが変化。
ルート選択のパネルが攻撃用のパネルに切り替わるので、パネルの種類に応じたキャラクターが敵に攻撃を仕掛けます。
同じアイコンを沢山つなげると攻撃力がアップし、連携が多いと参加キャラクター全員の一斉攻撃につながったりと、簡単操作でド派手なバトルが楽しめます。
フィールドを進んでいく際にも攻撃用のアイコンがセットで表示されているので、バトルに備えて同じアイコンのパネルを温存しながらフィールドを進んだり、スキルや回復をいつのタイミングで発動するか、シンプルなゲーム性ながらも奥深い戦略性が魅力の作品です。
ロードラに比べたら○○ドラとか○○ストなんてゲームじゃない。ロードラの足元にも及ばない。個人的にはそれくらいよく出来ていると感じたアプリでしたが、残念ながら2017年に運用が終了してしまいました。
僕の中でロードラを超える国産アプリはいまだに現れません。
サービス終了を惜しむファンのため、クローズ後にファンブックが刊行されています。
ソフト化とかして復刻してくれないかな。 ロード・トゥ・ドラゴン 公式サイト
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