ゲームは総合芸術だ
SEGAの名作ガンシューティング「VIRTUA COP」&「THE HOUSE OF THE DEAD」
家庭用ゲームでも最近はVRやモーションセンサーを使用する”体感ゲーム”が広く普及してきましたね。
しかしファミコンからSFC~PSの時代までは体感ゲーム的なものは”音ゲー”や”ガンシューティング”くらいで、それもゲームセンターに行かなければ遊べなかったものが多かったです。
自宅でも遊べる体感ゲームの先駆けともいえるガンシューティングは、自分がゲームの主人公になったような感覚がして当時は夢中になりました。
テレビがブラウン管から液晶になり、現在のシステムではもう遊べなくなってしまったガンシューティングですが、子供の頃に夢中になったSEGAの2大ゲームをご紹介します。
VIRTUA COP
VIRTUA COP…1994年 セガサターン、PS2、WIN95/98に移植
VIRTUA COP2…1995年 ドリームキャスト、WIN95/98に移植
VIRTUA COP3…2003年 ゲームセンター筐体のみ
バーチャシティの凶悪犯罪を取り締まる特捜課「バーチャコップ」に所属する”レイジ”と”スマーティ”が
武器の密売や密輸を取り仕切る巨大犯罪グループを追い詰める。
バーチャファイターの世界的ヒットにより、角々ポリゴンのキャラクターがSEGAの代名詞みたいになっていた時代。
バーチャファイターを生み出したSEGAの子会社AM2研によって開発されたガンシューティングゲームの名作です。
ガンシューティングゲーム自体は古くから存在していましたが、全編フル3Dで構築された3Dガンシューティングの先駆け的な作品がこの”VIRTUA COP”。
手や足など敵に致命傷を負わせない箇所にヒットさせて無力化させるとポイントが上がり、銃を落としたり足を押さえるといった、撃った箇所でアクションが変わる非常にリアルな人の動きが特徴です。
敵の攻撃タイミングを視覚化したターゲットサイトなど、3Dだからこそできる新たな表現が高い評価を得て、世界中で大ヒットしました。
SEGAのゲームハード撤退により家庭用に移植されたのは2作目までで、最終シリーズとなるバーチャコップ3はいまだに家庭用には移植されていません。
THE HOUSE OF THE DEAD
THE HOUSE OF THE DEAD…1997年 セガサターンWIN8に移植
THE HOUSE OF THE DEAD2…1998年 ドリームキャスト、PS2、WINに移植
THE HOUSE OF THE DEAD3…2002年 PS3、Wii、Xboxに移植
The House of the Dead Overkill…2009年 Wii専用
THE HOUSE OF THE DEAD4…2005年 PS3に移植
House Of The Dead Scarlet Dawn…2018年 2020年現在ゲームセンター筐体のみ
国際諜報員の”ローガン”と”G”はDr.キュリアンが非人道的な人体実験を行っていることを突き止めキュリアン邸へと乗り込むのだが、そこは異形に姿を変えた怪物たちの巣窟だった……
バーチャコップの影響を受けて開発が始まったホラーシューティングで、ゾンビゲームの金字塔「バイオハザード」の登場よりも先に開発が始まっていたというのだから驚きです。
荒いグラフィックながら、劣化したテープを映写するような演出やモノクロのカットシーン、不気味な洋館に蔓延るゾンビの群れなど、細部にまで作りこまれた不気味な雰囲気がプレイヤーの恐怖心を煽ります。
そしてこれでもかと襲い掛かってくる尋常ではない数のクリーチャーたち。
バーチャコップは比較的難易度の低いシューティングでしたが、HOUSE OF THE DEADは難易度が高いため、プレイヤーに絶望感を与えます。
派生作品がたくさんあり、タイピング練習ソフトにリメイクされた「タイピング・オブ・ザ・デッド」も人気を博しました。
ゲームを原作とした映画が2作制作されているそうですが、酷評されてます・・・
2022/03追記
リメイクがNintendoSwitch版で開発中とのことです。配信予定は4月7日。
当時のシステムはそのままに、ヴィジュアル面をSwitch用にグレードアップした模様。
Switchコントローラに内蔵されているジャイロセンサーだけで遊べるそうですが、よくジャイロが狂うから、どこまで正確な射撃が楽しめるのかちょっとだけ不安ですが、液晶になってもう遊べなくなってしまったと諦めていたガンシューティングファンにとっては朗報ですね!
switch用ガンコンなんかが出てたらなお嬉しい。
4Gamer.net
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