ゲームは総合芸術だ
ゲームで作曲!?「お・と・い・れ」
1999年にSEGAドリームキャストのゲームとして発売。
ドリームキャストで音楽作りができる一風変わったシーケンサーソフトです。
「おトイレ」ぢゃなく「音入れ」ですよ。
開発元は”ワカ製作所”というところらしいですが、ゲーム会社が作ったソフトじゃなさそうですね。調べても情報が出てこないのでよくわかりませんが。。。
一応検索かけてみるとデジタルデバイス関連のパーツを製造している下町ロケットみたいな老舗のものづくり企業がヒットします。古い住所が同じなのでここかもしれませんが製品情報に記述が無いので、確かなことは言えません。
高校生当時、ヴィジュアル系大好きだった僕は当然のようにバンドもやっていて、音楽には興味がありましたが、作曲センスがないのでこのソフトに随分とお世話になりました。
当時は自宅にPCなんてなかったので、DTMなんて言葉すら知らなかった。
アナログで打ち込みができるドラムマシーンの存在くらいは知っていたけど、高価なので持ってなかったし、このソフトが発売されたときはバンド練習に使えるかもと大きな期待がありましたね。
オーケストラの弦楽器や管楽器、打楽器、ピアノから電子音楽、ロック、民族音楽に使用する珍しい楽器まで、色々な音色があるので好みの音を捜すだけでも一苦労ですが、この辺りはDTMでの音探しと似ている気がします。
あらかじめ決まったパターンのトラックがたくさん登録されていて、それらを組み合わせて作曲していきます。 DTMに慣れ親しんでいる人からすれば使いづらいと感じるかもしれませんが、当時の僕はDTMなんて触ったことが無かったし、あくまでゲームなのでコントローラでの操作に最適化されたソフトなんだと感じます。
もちろん、個別に音を打ち込んでいくことも可能です。 ゲームソフトのキャッチコピーにあるようにトラックをはめ込んでいくだけの「パズル感覚で作曲」できる直感的な操作が可能で、曲作り初心者でも何となく作曲できてしまう手軽さが特徴。 オンラインに接続していれば、他のユーザーと音楽を共有出来たり、マイクデバイスを持っていれば鼻歌から音階抽出して作曲出来たりと(精度は低いけど)、案外高機能なシーケンサーだったんじゃないかと思います。ゲームと思えばね。
音質はゲームなのであまりよくないです。打ち込みの電子音楽って感じの音色です。オケなんかはハッキリとバレる音ですね。
コチラの方がめちゃくちゃ詳しくレビューされているんで気になる方は↓ だんぼーるはうす inブログ 【DC】お・と・い・れ
僕の担当は主に”ベース”(たまにドラム)なんですが、周りにドラムが叩ける友人がいなかったので、このソフトでドラムパターンだけ作成してスタジオ練習用として鳴らしてましたね。
ドリームキャストからデータ書き出しみたいなことはできないので、音声出力から地道に録再MDウォークマンに書き出してました。
思えば…あの時点ですでに僕は同期でバンドやってたんだなぁー。
あまり有名なソフトじゃなさそうですね。レビューも低いし。
エセDTMerだった僕にとっては、なにかと思い出深いDCソフトの一つです。
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