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童話のストーリー覚えてる?「オズの魔法使い」

1900年 ラインマンフランクボーム著
日本では「オズの魔法使い」というタイトルで有名な童話ですが、本国アメリカではボームの死後も多くの作家たちによる続編が制作され、今なお沢山の子供達に愛されている国民的児童文学です。
日本国内では唯一ハヤカワ文庫から日本語訳のシリーズが刊行されていますが、現在は絶版になっているため通常の流通ルートからの入手は難しくなっています。
2013年に”復刊ドットコム”にて、番外編となる「オズの小さな物語」を含めた全15巻が発売されることとなりました。

ボームによるオリジナルシリーズは全13巻におよび、その中でも最大のヒット作となった第1章「オズの魔法使い」が世界的に有名な作品として知られています。

オズの魔法使いってどんな話なのか覚えてる?

子供の頃はみんなどこかで読んだか、聞いたか、見たかで慣れ親しんだ童話かと思いますが、大人になって思い返してみると、そのストーリーをハッキリと思い出せる人って少ないんじゃないでしょうか?
たしか、ライオンが出てくるよなーとか、きこりのカカシが出てきたよなーとか、魔法使いに会いに行くんだっけ?みたいな。(←すでに間違いがあります)
そこで子供の頃に戻った気分で「オズの魔法使い」の魅力に迫っていきましょう。

オズの魔法使い

オズの不思議な世界へ
カンサスの草原でエム叔母さんとヘンリー叔父さんと三人で暮らしていたドロシー。ある日巨大な竜巻がカンサスを襲い、ドロシーは愛犬のトトと一緒に家ごと吹き飛ばされてしまいます。こうしてドロシーはオズの不思議な世界の小国”マンチキン”へとやってきます。

ドロシーの元に”北の良い魔女”が現れ「東の悪い魔女を倒してくれた」礼を告げます。竜巻に乗って飛んできたドロシーの家が東の悪い魔女の上に落っこちて彼女を殺してしまったのです。マンチキンの人々は長い間東の悪い魔女に苦しめられてきましたが、ドロシーが魔女を倒してくれたおかげでマンチキンの人々は自由になったのです。

カンサスに帰りたいと北の良い魔女に相談すると”エメラルドの都”にいる大魔法使いの”オズ”ならなんとかしてくれるでしょうと助言をくれます。
ドロシーは東の悪い魔女を倒したお礼として魔女の履いていた”銀の靴”をもらい、北の良い魔女からも身を守るためのキスの魔法をもらって旅に出ます。

三人の仲間
エメラルドの都へ続く黄色いレンガの道を歩いていると”カカシ”に遭遇します。棒に固定されていて動けないためドロシーはカカシを棒から下ろして助けます。カカシは長い間畑を見張り続ける仕事をしていたため畑のこと以外何も知りません。そこでオズの魔法使いに頼んで”脳みそ”をもらうためドロシーに同行します。

日が暮れて眠る場所を探していたドロシーは森の中に建てられた小屋を見つけました。翌朝目を覚ますと奇妙な声が森の中から聞こえてくるので、恐る恐る声のする方へ向かっていくとそこには関節が錆びついて動けなくなってしまった”ブリキのきこり”がいました。ドロシーは小屋の中から油差しを持ってきてブリキのきこりを助けてやります。

きこりには愛する娘がいました。しかし、その娘を召使いとしていた魔女はきこりと結婚させないためにきこりの斧に呪いをかけて体をバラバラに切り刻んでしまったのです。体をブリキに変えて生き続けたきこりですが、その時心を失ってしまい、娘を愛する気持ちも失くしてしまいました。きこりはオズの魔法使いに頼んで”心臓”をもらうため、ドロシー達に同行することにしたのです。

二人の新しい仲間とともにエメラルドの都を目指すドロシーの前に恐ろしい獣が姿を現します。巨大なライオンです。
勇敢なトトがライオンに吠え掛かり、ドロシーがライオンの鼻をぶつと、ライオンは後ずさりして「やめてくれ」と懇願します。恐ろしいライオンの姿でありながら臆病なことに悩んでいたライオンはオズの魔法使いに頼んで”勇気”をもらうためドロシーに同行します。

エメラルドの都へ
”カカシ””ブリキのきこり””臆病ライオン””愛犬トト”三人と一匹の仲間とともにエメラルドの都を目指すドロシーですがその道のりは困難なものでした。
道を遮る流れの急な巨大な川、毒の花粉を撒き散らす花園、ネズミの軍隊。
数々の困難を乗り越えてようやくエメラルドの都にたどり着いたドロシー達はオズの宮殿に招かれます。そこで大魔法使いとの面会が許されたドロシーの前に現れたのは緑色の巨大な顔だけのオズでした。ドロシーは仲間達の願いとカンサスに帰りたいという願いをオズに伝えますが、そのためには西の悪い魔女を倒さなければいけないと交換条件を持ちかけられます。
かくして一行は西の悪い魔女を倒すため再び旅に出るのでした。

西の悪い魔女
西の悪い魔女の住む”ウィンキー”という国の人々はみんな魔女の奴隷にされていました。ドロシー達がやってくること知った魔女は狼やカラスや蜂の大群を送り込んでドロシー達を国から追い出そうとしますが、三人と一匹の仲間達のおかげでなんとか西の悪い魔女の住む城にたどり着きます。

しかし西の悪い魔女は”魔法の帽子”を使って”翼の生えた猿の軍隊”を呼び出し、仲間達を引き裂き閉じ込め、ドロシーを連れ去ってしまいます。魔女はドロシーが履いていた銀の靴が欲しくてたまらなかったからです。

魔女の奴隷になってしまったドロシーは毎日魔女のために働かされます。初めは耐えていましたが魔女がドロシーの銀の靴を片方騙し取ったため怒ったドロシーは掃除のために水を入れていたバケツを魔女に向かって投げつけます。すると魔女はみるみる溶けて跡形もなくなってしまいました。水が魔女の唯一の弱点だったのです。
こうして魔女を倒したドロシーは魔法の帽子を手に入れ、閉じ込められていた仲間達を助けだしエメラルドの都へと戻ったのです。

オズの正体
エメラルドの都に戻ってきたドロシーは今度こそ願いを叶えてもらおうとオズに謁見します。しかし、大魔法使いと恐れられていたオズはなんとただの腹話術師のペテン師。ハリボテの巨大な顔を動かして魔法だとみんなを騙していただけでした。
彼は気球に乗ってオズの国に迷い込んでしまい、以来ずっとここで暮らしてきたのです。
一同が願いを叶えてほしいと申し出ると腹話術師は夫々手づくりの脳みそ、心臓、勇気を彼らに与えました。
ドロシーとの旅の間に3人は既に欲しいものを手に入れていることを腹話術師は知っていたのです。
しかしドロシーの願いだけは叶えてあげられません。そこでドロシーは気球で帰ることを思いつき、腹話術師と共に気球に乗り込みます。そのとき、猫を追いかけていったトトを捕まえるため気球を降りてしまい、気球は腹話術師だけを乗せて空の彼方に消えてしまいました。

南の良い魔女 グリンダ
帰る手段を失い困り果てたドロシーは魔法の帽子で翼の生えたサルの軍隊を呼び出し、オズの国の外へ送ってほしいと頼みますが、サルたちの力では出られないと言われます。
しかし、都の南に”良い魔女 グリンダ”が住んでいるので、彼女なら何か方法を知っているかもしれないと教えてもらいます。
再度仲間たちと南の国を目指して出発したドロシー。
南の国への旅路も大変なものでした。通行人を攻撃する木々、壊れやすい瀬戸物で出来た小さな町、森の動物たちを脅かす巨大なクモ、トンカチのような奇妙な頭で非常に攻撃的なカドリングたちの住む街。
3人の仲間たちの協力でようやくドロシーは南の国に到着します。

南の良い魔女”グリンダ”と謁見したドロシーは彼女に銀の靴の使い方を教えてもらいます。
靴のかかとを三回打ち付けて行きたい場所を言えばたちどころに靴はその場所に連れて行ってくれるのです。
ドロシーは教えてもらった通りにかかとを3回打ち付けて「エムおばさん達の住むカンサスへ連れて行って」と唱えると気づいた時には見慣れた草原に立っていました。
銀の靴は脱げてどこかへ行ってしまいましたが、ドロシーは無事にカンサスへ戻ることができたのでした。

あらすじにしてはかなり長くなってしまいましたが、これがオズの魔法使い第1章の内容です。
以外と壮大なストーリーだったことに驚きます。
僕は改めて読み返すまで、後半なんてほとんど覚えてませんでした。(トトがいたなんて知りませんでした…)
みなさんはいかがでしょうか?

勇敢な少女ドロシーと3人と一匹の個性的な仲間たち。
勇気と友情と善良な心が願いを叶える夢いっぱいの物語です。
続編が気になる方はぜひシリーズも読んでみてください。
今回仲間になった3人以外にも、オズの国の支配者オズマ姫とその友人のカボチャ頭のジャックと木挽き台の馬。
身なりはみすぼらしいけどみんなに愛される紳士のモジャボロ。虹の国の姫ポリクローム、礼儀正しいゼンマイ仕掛けのロボットチクタク
クソ生意気なガラスの猫やぶっ飛んでるツギハギ娘。などなど童話らしい楽しいキャラクターがたくさん登場します。

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