
ひとり旅
アリスの故郷”デアズベリー”へ
イギリスを留学先に選んだ理由の一つが、文学でした。
「不思議の国のアリス」や「ピーターパン」「シャーロックホームズ」や「シェイクスピア」など、イギリスはたくさんの名だたる文豪を産んだ国でもあるので、彼らのゆかりの地を訪ねたいと思っていました。
今回は「不思議の国のアリス」を産んだ文豪ルイスキャロルの生誕地”デアズベリー”を尋ねる旅に出ます。
ボーンマスからでアズベリーへ

デアアズべリーは、かのビートルズを産んだ港町”リバプール”とサッカーチームで有名な”マンチェスター”の南側に位置する小さな村です。
不思議の国のアリスの原作者”ルイス・キャロル(本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン)”の生誕地であり、チャールズの父親が牧師を務めていた教会”オールセインツ教会”が今も現存しており、同教会にルイスキャロルの博物館が併設されています。
ボーンマスからでアズベリーまでは300km以上あるので、日本で言えば東京から滋賀あたり、近畿地方へ行くくらいの割と時間のかかる移動です。
電車なら5〜6時間の距離ですが、イギリスは鉄道が非常に高額なので、今回はバスで向かうことにしました。
ボーンマスからマンチェスター方面へ直接アクセスするバスは出ていません。
ロンドンからイギリス国内各地へアクセスできる長距離バス複数が出ているので、一旦ロンドンを経由する必要があります。
ボーンマスからロンドンまでもバスで片道3時間以上かかる上にロンドンからマンチェスターまでなんと8時間。。。 これは日帰りは無理なので、マンチェスターあたりで一泊することにしました。
まずロンドンからマンチェスターまでも時間がかかるので、この時間を有効活用すべく、イギリスの”深夜バス”を利用してみることに。
退屈な移動時間も眠っていればあっという間です。
ボーンマスを夕方に立ち、ロンドンに到着したのが夜9時頃。マンチェスター行きのバスが出るのが夜11時頃だったので、ロンドンで軽く夕食を済ませてから深夜バスに乗り込むことにしました。
時間になると係りの人がゲートを開けてくれるので、そのままバスに乗り込みます。
ここから8時間かけてマンチェスターまで向かうわけですが、考えてみれば人生で初めての深夜バスだったことに今更気づいて、不安が。。。
水曜どうでしょうをいつも見ていたので、自分もああなるんだろうかと慄きながらバスに乗車。
イギリスの深夜バスは… 日本とは違って普通のリムジンバスでした。
座席は1列4席なので非常に狭い。しかも他のバス停からお客さんが乗ってくるので、よく止まるし、よく揺れる。普段乗り物酔いしない私でも流石に酔いました。。。
深夜3時頃に何故か途中で降ろされて、乗り換え用のバスを1時間ほど待たされる。
といった感じで、ほぼ眠ることが出来ませんでしたが、朝7時になんとかマンチェスターに到着しました。
マンチェスターからデアズベリーへ向かう

デアズベリーに行くにはまず、ウォリントンという街に電車で向かいます。
マンチェスターの街は大都会で、駅もとてつもなくデカいので、ここでも電光掲示板の案内がよくわからなくて戸惑いましたが、Trainlineのアプリから予約していたので、アプリを確認しながらなんとかウォリントン行きの列車に乗車。
40分ほどでウォリントンに到着しました。

まだ早朝なので、ほとんどお店は空いていませんが、街並みが可愛くて、誰もいない朝の街を歩くだけでもなんだかワクワクしました。
街の商業施設が密集したエリアにアリスのティーパーティーを模った石像がありました。やっぱり不思議の国のアリスの街なんですね。 
ウォリントン駅のすぐ近くに大きなショッピングモールがあり、ショッピングモールと直結したバスステーションがあります。ここからデアズベリー行きのバスに乗ってアリスの故郷に向かいます。
あらかじめArrivaでバスを調べておいたので、スムーズでしたが一応バスの運転手さんに行き先を聞いてデアズベリーへの行き方を聞いておきました。
正確にはデアズベリーに発着するバスはないので、一番近いバス停から少し歩きます。
林の中の何もない場所でバスを下車してそこから歩いて20分ほど。向かう道中は開発中の住宅地やテック企業の大きなビルなどが立ち並ぶエリアを通過しました。
大きな街から遠い何もない地域なのに、こんなに発展しているのはアリスのおかげで潤っているからなのかなーとか考えながら歩いていると目の前にチェシャ猫が描かれた看板が現れました。
ここがアリスの故郷デアズベリーです。 
ルイスキャロルの故郷「デアズベリー」

デアズベリーは小さな村で、村の入り口にパブが1軒あるだけで、他は住宅が並んでいるくらい。もっとお土産屋さんとか、アリスにちなんだ施設とかがあるのかなーと想像していましたが、商業施設的なものは全くありませんでした。
ただ、村全体がアリス一色といった感じで、看板や街灯などちょっとした飾りにもアリスっぽさが伺えるかわいい村です。
All Saints Church

ルイス・キャロル(本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン)のお父さんが牧師を務めていた教会が、アリスの聖地として知られています。
私が行った時はまだ早朝で、私以外の参観者はいませんでした。一応10時から開館となっていたのですが、なかなか扉が開かないのでノックしてみたら、牧師さん?が扉を開けてくれました。
ただ、その後そのままどこかへ消えてしまったのでボランティアの方だったのかもしれません。
それほど大きな教会ではありませんが、教会の内部は細部まで細かく綺麗に彫刻された柱やレリーフで溢れています。
全ての窓に嵌め込まれたステンドグラスも非常に精巧で綺麗。
誰もいない朝の教会には荘厳な空気が流れていました。
教会の中にはチャールズ直筆の手紙やアリスにちなんだ小物が展示されているほか、お土産コーナーも併設されています。
無人なので購入金額を募金箱に入れるか、電子決済で支払えばいいようです。ジョン・テニエルのイラストのタペストリーが気になりましたが「欲しい人は電話で係を呼んでくれ」的な注意書きがあったので、ちょっと臆しました。。。高かったし。。。
アリスのお土産ならオックスフォードのアリスショップの方が豊富ですね。ここにしかないものというのもそんなになさそうですが、教会への寄付も兼ねて数点購入するのもいいでしょう。
私は募金だけして買い物はしませんでしたが。
祭壇の隣のスペースにガラスで仕切られた小部屋があり、ここにかの有名な「アリスのステンドグラス」が設置されています。
部屋の入り口にも白うさぎの看板が立てられています。

教会の奥に通路が伸びていて、ここから教会の隣の建物に繋がっています。ルイスキャロル博物館があるのがこちら。
博物館といっても、ルイスキャロルの生い立ちなんかをまとめたパネルが設置されている小さなスペースで、特別な展示物などはなさそうでした。
ルイスキャロル直筆のイラストや、ハンプティダンプティの迷路やパズルなど、他では見られないような貴重な資料が見られるのは嬉しいですね。
なんだかんだで2時間くらい教会の中を見学していましたが、私が見ている間に訪れた方はほんの数人。とても静かで厳粛な雰囲気の中にアリスの可愛らしさが共存する素敵な教会でした。
ここからまたマンチェスターへ戻って今夜は一泊。。。
-のつもりでしたが、教会内を見学中に予約していたホテルから突然電話が入り、宿泊ができなくなりました。。。
なんでも前日に「家宅侵入されて荒らされた」とかなんとか。。。予約の段階からもすごーく返事が遅かったり、パスポートの写真送れと要求してきたり、なんか色々怪しい感じがしていたのですが、まさか当日の朝に予約キャンセルとは。。。
-ということで急遽宿泊先を”リバプール”に変更し、いざビートルズの生誕地リバプールに向かうことにしたのでした。
そのお話はまた別の記事で。
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